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iDempiere 通貨タイプの使い方|会計 操作マニュアル・技術仕様

📖 会計の全体像: 会計の全体図 も合わせてご覧ください。

通貨タイプは、為替レートの「種別」(例: スポットレート・社内レート・売りレート/買いレート)を定義するマスタです。為替レートは通貨ペアだけでなく通貨タイプごとに登録でき、伝票や会計処理でどのレート体系を使うかを使い分けられます。

📌 ポイント: 「デフォルト」フラグを立てた通貨タイプが、伝票でレートタイプを明示しない場合の換算に使われます。デフォルトは 1 つに定めておくのが運用の基本です。

  • 為替レート種別(スポット・社内・売買レート等)の定義
  • デフォルトの通貨タイプの指定(換算時の既定レート体系)
  • 検索キーによるレート種別のコード管理
  • 用途別レート(会計用・見積用など)の登録基盤の整備

シンプルな 1 タブ構成です。

タブ名テーブル項目数役割
通貨タイプC_ConversionType約7項目レート種別の定義(検索キー・名称・デフォルト)
graph TD
    A["🚀 メニューから開く<br/>会計管理 > 会計設定 > 通貨タイプ"] --> B["➕ 新規で検索キー・名称を入力<br/>(例: SPOT / スポットレート)"]
    B --> C{既定のレート体系にする?}
    C -->|Yes| D["☑️ デフォルトにチェック"]
    C -->|No| E["チェックなしで保存"]
    D --> F["💾 保存"]
    E --> F
    F --> G["💱 為替レート登録時に<br/>この通貨タイプを指定"]
    G --> H["📄 伝票・会計処理で<br/>レート種別ごとに換算"]

メニューから開く 会計管理 > 会計設定 > 通貨タイプ 新規で検索キー・名称を入力 (例: SPOT / スポットレート) デフォルトにチェック チェックなしで保存 保存 為替レート登録時に この通貨タイプを指定 伝票・会計処理で レート種別ごとに換算 既定のレート体系にする?

アクセス方法(メニューパス)

Section titled “アクセス方法(メニューパス)”

メニューから「会計管理 > 会計設定 > 通貨タイプ」を開きます。

  1. ツールバーの「新規」ボタンをクリック
  2. 基本情報を入力:
    • 検索キー: レート種別コード(例: SPOT
    • 名称: レート種別名(例: スポットレート
    • デフォルト: 既定のレート体系として使う場合にチェック
  3. 保存」をクリック
  4. 為替レートの登録画面で、この通貨タイプを指定してレートを登録

全項目一覧はリファレンス参照

項目名必須説明
検索キー必須文字列レート種別の一意コード(40文字以内)
名称必須文字列レート種別名(60文字以内)
説明-文字列補足説明
有効必須チェックレコードの有効/無効
デフォルト必須チェック既定のレート体系として使用

Q. 通貨換算で意図しないレートが使われます。

Section titled “Q. 通貨換算で意図しないレートが使われます。”

伝票側で通貨タイプを明示していない場合、デフォルトフラグの付いた通貨タイプのレートが使われます。デフォルト設定と、その通貨タイプに対象日付のレートが登録されているかを確認してください。

Q. デフォルトを複数の通貨タイプに付けるとどうなりますか?

Section titled “Q. デフォルトを複数の通貨タイプに付けるとどうなりますか?”

システム上は保存できますが、既定レートの解決はデフォルト付きのうち 1 件が選ばれる動きになるため(MConversionType.getDefault() による解決)、運用上はデフォルトを 1 つに保つことを強く推奨します。

Q. 通貨タイプを追加した後、何を登録すればよいですか?

Section titled “Q. 通貨タイプを追加した後、何を登録すればよいですか?”

為替レートのマスタで、通貨ペア × 通貨タイプ × 有効期間の組み合わせでレートを登録します。レートが未登録の期間は換算エラー(レートなし)になります。

🛠 技術仕様(開発者向け)

通貨タイプは C_ConversionType テーブル(アクセスレベル 6 = System+Client、削除可)に格納され、MConversionType クラス(150行)が既定タイプの解決ロジックを提供します。為替レート(C_Conversion_Rate)から参照される小規模マスタです。

classDiagram
    class MConversionType {
        +getDefault(int AD_Client_ID)$ int
    }
    class X_C_ConversionType {
        <<generated>>
    }
    class PO {
        <<abstract>>
    }
    MConversionType --|> X_C_ConversionType
    X_C_ConversionType --|> PO
    MConversionType <-- C_Conversion_Rate : rate type

+getDefault(int AD_Client_ID)$ int <> <> > X_C_ConversionType X_C_ConversionType --

パッケージ: org.compiere.model ソースファイル: org.adempiere.base/src/org/compiere/model/MConversionType.java

カラム名必須説明備考
C_ConversionType_IDIDPK通貨タイプID主キー
AD_Client_IDTableDirectYクライアントdefault @#AD_Client_ID@
AD_Org_IDTableDirectY組織default @#AD_Org_ID@
ValueString(40)Y検索キー
NameString(60)Y名称
DescriptionString(255)N説明
IsActiveYesNoY有効default Y
IsDefaultYesNoYデフォルト既定レート体系
C_ConversionType_UUUUIDNUUID

静的メソッドで、クライアントのデフォルト通貨タイプ ID を解決して返します。伝票・換算処理で通貨タイプ未指定時の既定値として利用される中核メソッドです。

このほか copy コンストラクタ群(クロスクライアントコピー用)を持ちますが、beforeSave / beforeDelete 等の独自保存ロジックはありません(保存検証は AD の必須・一意制約に従います)。

  • Callout: 標準 Callout の定義はありません(gw_column 上 callout なし)
  • Model Validator: 「デフォルトは常に 1 件」の制約を強制したい場合、C_ConversionType の保存時に他レコードの IsDefault を検査/解除する Validator を追加するのが安全です
  • レート取得ロジック自体の拡張は MConversion(換算ユーティリティ)側の利用箇所で検討します

このウィンドウに紐づくプロセスボタンはありません。


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