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iDempiere 伝票基本タイプグループの使い方|会計 操作マニュアル・技術仕様

📖 会計の全体像: 会計の全体図 も合わせてご覧ください。

伝票基本タイプグループは、会計期間の開閉制御(Period Control)で使用する伝票基本タイプ(Document Base Type)の組み合わせを定義するグループマスタです。期間ステータスの一括更新プロセスでこのグループを指定すると、グループに登録した伝票基本タイプの期間管理だけをまとめてオープン/クローズできます。

📌 ポイント: 会計期間は伝票基本タイプ(受注・請求・入出庫・GL仕訳等の論理タイプ)ごとにオープン/クローズを管理します。「販売系だけ先に締める」「GL 仕訳だけ開けておく」といった月次決算の運用パターンをグループとして登録しておくと、毎月の締め作業が 1 回のプロセス実行で済みます。

伝票基本タイプグループでできること

Section titled “伝票基本タイプグループでできること”
  • 期間開閉の対象とする伝票基本タイプの組み合わせ(グループ)の定義
  • グループ明細への伝票基本タイプの追加・削除
  • 期間ステータス更新プロセス(期間を開く/閉じる)でのグループ一括指定
  • 検索キーによるグループの識別・整理

ヘッダー+明細の 2 タブ構成です。

タブ名テーブル項目数役割
Document Base Type GroupC_DocBaseGroup約6項目グループの識別情報(検索キー・名称)
Document Base Type Group LineC_DocBaseGroupLine約5項目グループに含める伝票基本タイプ
graph TD
    A["🚀 メニューから開く<br/>会計管理 > 会計設定 ><br/>Document Base Type Group"] --> B["➕ 新規でグループを登録<br/>(検索キー・名称)"]
    B --> C["📋 Line タブで伝票基本タイプを<br/>1 件ずつ追加<br/>(例: 売上請求・入金・GL仕訳)"]
    C --> D["💾 保存"]
    D --> E["🔄 期間ステータス更新プロセスで<br/>グループを指定して一括オープン/クローズ"]

メニューから開く 会計管理 > 会計設定 > Document Base Type Group 新規でグループを登録 (検索キー・名称) Line タブで伝票基本タイプを 1 件ずつ追加 (例: 売上請求・入金・GL仕訳) 保存 期間ステータス更新プロセスで グループを指定して一括オープン/クローズ

メニューから「会計管理 > 会計設定 > Document Base Type Group」を開きます。

  1. ツールバーの「新規」ボタンをクリック
  2. ヘッダーを入力:
    • Search Key: グループの検索キー(一意)
    • Name: グループ名(例: 月次締め対象(販売系)
    • Comment/Help: 運用メモ(任意)
  3. 保存」をクリック
  4. Document Base Type Group Line」タブに移動し、グループに含める Document Base Type(伝票基本タイプ)を 1 行ずつ登録
  5. 保存」をクリック

💡 ヒント: 伝票基本タイプは「売上請求(ARI)」「仕入請求(API)」「GL仕訳(GLJ)」など、伝票タイプ(C_DocType)の上位にある論理区分です。期間管理はこの単位で行われます。

項目名必須説明
Search Key-文字列グループの一意な検索キー
Name必須文字列グループ名
Comment/Help-文字列コメント・補足
Active必須チェック有効フラグ
項目名必須説明
Document Base Type Group必須選択親グループ(自動セット)
Document Base Type必須リストグループに含める伝票基本タイプ
Active必須チェック有効フラグ

全項目一覧はリファレンス参照

Q. このグループはどこで使われますか?

Section titled “Q. このグループはどこで使われますか?”

会計期間のステータス更新プロセス(PeriodStatus。カレンダー・年・期間からの期間オープン/クローズ処理)のパラメータとして使用します。グループを指定すると、C_DocBaseGroupLine に登録された伝票基本タイプに該当する期間管理レコードだけがステータス変更の対象になります。

Q. 伝票基本タイプと伝票タイプの違いは?

Section titled “Q. 伝票基本タイプと伝票タイプの違いは?”

伝票基本タイプ(DocBaseType)はシステム定義の論理区分(売上請求・入金・出荷・GL仕訳等)で、会計期間の開閉やポスティングの単位です。伝票タイプ(C_DocType)はその配下でユーザーが自由に追加できる運用上の分類です。本グループが扱うのは前者です。

Q. 同じ伝票基本タイプを複数のグループに入れられますか?

Section titled “Q. 同じ伝票基本タイプを複数のグループに入れられますか?”

登録できます。グループはプロセス実行時の絞り込み条件にすぎないため、「月中運用グループ」「決算締めグループ」など目的別に重複を含む複数グループを定義して使い分けられます。

🛠 技術仕様(開発者向け)

伝票基本タイプグループは C_DocBaseGroup(ヘッダー)と C_DocBaseGroupLine(明細)の 2 テーブル構成(アクセスレベル: System+Client、削除可)の設定マスタです。モデルクラスは MDocBaseGroup(121行)と MDocBaseGroupLine(103行)で、独自のビジネスロジックはほぼ持たず、期間ステータス更新プロセス PeriodStatusorg.adempiere.base.process プラグイン)から参照されます。Document 型ではありません。

classDiagram
    class MDocBaseGroup {
        +getLines(boolean requery) MDocBaseGroupLine[]
        +getLines() MDocBaseGroupLine[]
    }
    class MDocBaseGroupLine {
        +getParent() MDocBaseGroup
    }
    class X_C_DocBaseGroup {
        <<generated>>
    }
    class X_C_DocBaseGroupLine {
        <<generated>>
    }
    class PO {
        <<abstract>>
    }
    MDocBaseGroup --|> X_C_DocBaseGroup
    MDocBaseGroupLine --|> X_C_DocBaseGroupLine
    X_C_DocBaseGroup --|> PO
    X_C_DocBaseGroupLine --|> PO
    MDocBaseGroup --> MDocBaseGroupLine : has many
    PeriodStatus ..> C_DocBaseGroupLine : filter DocBaseType

+getLines(boolean requery) MDocBaseGroupLine[] +getLines() MDocBaseGroupLine[] +getParent() MDocBaseGroup <> <> > X_C_DocBaseGroup MDocBaseGroupLine -- > PO X_C_DocBaseGroupLine --

パッケージ: org.compiere.model ソースファイル: org.adempiere.base/src/org/compiere/model/MDocBaseGroup.javaMDocBaseGroupLine.java

C_DocBaseGroup(伝票基本タイプグループ)

Section titled “C_DocBaseGroup(伝票基本タイプグループ)”
カラム名必須説明備考
C_DocBaseGroup_IDIDPKグループID主キー
AD_Client_IDSearchYクライアントdefault @#AD_Client_ID@
AD_Org_IDTableDirectY組織default @AD_Org_ID@
ValueString(40)N検索キー一意キー
NameString(60)Y名称識別子
HelpString(2000)Nコメント/ヘルプ
IsActiveYesNoY有効フラグdefault Y

C_DocBaseGroupLine(グループ明細)

Section titled “C_DocBaseGroupLine(グループ明細)”
カラム名必須説明備考
C_DocBaseGroupLine_IDIDPK明細ID主キー
C_DocBaseGroup_IDTableDirectY親グループFKisparent
DocBaseTypeList(3)Y伝票基本タイプシステム定義の論理区分
IsActiveYesNoY有効フラグdefault Y

モデルクラス自体は親子取得ユーティリティ(getLines() / getParent())のみで、保存時の独自ロジックはありません。

グループの実際の消費側は期間ステータス更新プロセス PeriodStatusorg.adempiere.base.process/src/org/compiere/process/PeriodStatus.java)です。パラメータ C_DocBaseGroup_ID が指定された場合、対象の期間管理レコードを次のサブクエリで絞り込みます:

... DocBaseType IN (
SELECT gl.DocBaseType FROM C_DocBaseGroupLine gl
WHERE gl.C_DocBaseGroup_ID = <指定グループID>
)

これにより、グループに登録した伝票基本タイプの期間管理(C_PeriodControl)のみが一括でステータス変更されます。

  • Model Validator: C_DocBaseGroupLine の保存時に、グループ内の伝票基本タイプ重複禁止や、締め運用ポリシーに沿った組み合わせチェックを追加可能
  • callout: このウィンドウのカラムに callout は定義されていません
プロセス名説明
期間ステータス更新(PeriodStatus)会計期間のオープン/クローズ。パラメータでグループを指定すると対象伝票基本タイプを一括絞り込み

月次・年次の締めフローに合わせた期間開閉の自動化(スケジューラー実行やチェック付き締めプロセス)は、標準のグループ機能とプロセス拡張で安全に実現できます。

As-Link株式会社では、OSGiプラグインによる安全なカスタマイズを提供しています。

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