iDempiere 会計実績残高の使い方|会計 操作マニュアル・技術仕様
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📖 会計の全体像: 会計の全体図 も合わせてご覧ください。
会計実績残高は、転記済みの会計仕訳を日次残高として照会する読み取り専用の照会ウィンドウです。勘定科目ごとの借方・貸方の計上金額を、取引先・品目・プロジェクトなどの会計ディメンション別に検索できます。
📌 ポイント: このウィンドウは照会専用です。残高の元データは伝票の転記によって作られるため、数字が見当たらない場合はまず未転記伝票で転記漏れがないかを確認してください。
会計実績残高でできること
Section titled “会計実績残高でできること”- 勘定科目別の日次残高(借方計上金額・貸方計上金額・数量)の照会
- 会計スキーマ・転記タイプ(実績/予算等)を指定した残高の絞り込み
- 取引先・品目・プロジェクト・販売地域・営業活動などディメンション別の残高分析
- 予算(GL_Budget)を指定した予算値の照会
- ユーザー1/ユーザー2などユーザー定義ディメンションでの集計確認
シンプルな 1 タブ構成の照会ウィンドウです。
| タブ名 | テーブル | 項目数 | 役割 |
|---|---|---|---|
| 会計実績残高 | Fact_Acct_Balance | 約24項目 | 日次の会計残高の照会(読み取り専用) |
基本操作手順
Section titled “基本操作手順”graph TD
A["🚀 メニューから開く<br/>会計管理 > 会計実績残高"] --> B["🔍 検索条件を入力<br/>(会計スキーマ・転記日付・勘定科目)"]
B --> C{絞り込み}
C -->|科目別| D["📒 勘定科目を指定"]
C -->|取引先別| E["👥 取引先を指定"]
C -->|品目・プロジェクト別| F["📦 品目/プロジェクトを指定"]
D --> G["📊 借方/貸方計上金額を確認"]
E --> G
F --> G
G --> H["❓ 残高が無い場合は<br/>未転記伝票を確認"]
アクセス方法(メニューパス)
Section titled “アクセス方法(メニューパス)”メニューから「会計管理 > 会計実績残高」を開きます。
照会のしかた
Section titled “照会のしかた”- ウィンドウを開くと検索ダイアログが表示されます
- 会計スキーマ・転記日付・勘定科目など条件を指定して検索
- 一覧表示で 借方計上金額(AmtAcctDr)・貸方計上金額(AmtAcctCr)・数量(Qty)を確認
- さらに絞り込みたい場合はツールバーの検索(虫眼鏡)で取引先・品目等のディメンション条件を追加
💡 ヒント: 大量データを扱うテーブル(High Volume 設定)のため、開いた直後に全件表示はされません。必ず検索条件で絞り込んでから照会してください。
項目リファレンス
Section titled “項目リファレンス”主要項目のみ掲載します。全項目一覧はリファレンス参照。
| 項目名 | 必須 | 型 | 説明 |
|---|---|---|---|
| 会計スキーマ | 必須 | 選択 | 適用される会計ルール(複数スキーマ運用時は要指定) |
| 転記日付 | 必須 | 日付 | 残高の集計基準日 |
| 転記タイプ | 必須 | リスト | 実績・予算などの転記種別 |
| 勘定科目 | 必須 | 検索 | 対象の勘定科目 |
| 借方計上金額 | 必須 | 金額 | 借方の計上金額 |
| 貸方計上金額 | 必須 | 金額 | 貸方の計上金額 |
| 数量 | 必須 | 数量 | 計上数量 |
| 取引先 | - | 検索 | ディメンション: 取引先 |
| 品目 | - | 検索 | ディメンション: 品目 |
| プロジェクト | - | 選択 | ディメンション: プロジェクト |
| 販売地域 / 営業活動 | - | 選択 | ディメンション: 販売地域・キャンペーン |
| 予算 | - | 選択 | 予算転記の場合の対象予算 |
よくある質問(FAQ)
Section titled “よくある質問(FAQ)”Q. 残高が表示されないのはなぜですか?
Section titled “Q. 残高が表示されないのはなぜですか?”残高は伝票の転記(Posting)後に参照可能になります。伝票が完成していても転記されていなければ残高には反映されません。未転記伝票ウィンドウで転記漏れを確認してください。
Q. この画面で残高を修正できますか?
Section titled “Q. この画面で残高を修正できますか?”できません。会計実績残高は照会専用のビューです。修正が必要な場合は、元伝票の修正・再転記、またはGL仕訳による調整仕訳で対応します。
Q. 「転記タイプ」には何がありますか?
Section titled “Q. 「転記タイプ」には何がありますか?”実績(Actual)のほか、予算(Budget)などの種別があります。予算転記を照会する場合は転記タイプを予算にし、「予算」項目で対象の予算を指定します。
Q. 取引先や品目が空欄の行があるのはなぜですか?
Section titled “Q. 取引先や品目が空欄の行があるのはなぜですか?”ディメンション項目(取引先・品目・プロジェクト等)は、元となる仕訳がそのディメンション情報を持つ場合のみセットされます。ディメンションを持たない仕訳(例: 手入力の GL 仕訳)では空欄になります。
🛠 技術仕様(開発者向け)
会計実績残高ウィンドウ(AD_Window_ID: 255)は Fact_Acct_Balance を単一タブで照会します。AD 定義上、Fact_Acct_Balance はビュー(IsView=Y)かつ High Volume(大量データ)設定で、削除不可(IsDeleteable=N)・アクセスレベル 3(Client+Organization)です。専用の M モデルクラスは存在せず(model 一覧に M/X クラスなし)、画面はビューの読み取り表示のみを行います。
アーキテクチャ概要
Section titled “アーキテクチャ概要”flowchart TD
A["伝票(請求書・入出金・GL仕訳など)"] -->|転記 Posting| B["Fact_Acct<br/>(会計ファクト: 仕訳明細)"]
B --> C["Fact_Acct_Balance(ビュー)<br/>日次残高"]
C --> D["会計実績残高ウィンドウ<br/>(照会専用)"]
パッケージ: なし(専用モデルクラスなし。汎用の GridTable 経由でビューを参照)
関連DBテーブル
Section titled “関連DBテーブル”Fact_Acct_Balance(会計実績残高)
Section titled “Fact_Acct_Balance(会計実績残高)”| カラム名 | 型 | 必須 | 説明 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| AD_Client_ID | TableDirect | Y | クライアント | default @#AD_Client_ID@ |
| AD_Org_ID | TableDirect | Y | 組織 | default @#AD_Org_ID@ |
| C_AcctSchema_ID | TableDirect | Y | 会計スキーマ | |
| DateAcct | Date | Y | 転記日付 | 日次集計キー |
| PostingType | List | Y | 転記タイプ | 実績/予算等 |
| Account_ID | Search | Y | 勘定科目 | |
| AmtAcctDr | Amount | Y | 借方計上金額 | |
| AmtAcctCr | Amount | Y | 貸方計上金額 | |
| Qty | Quantity | Y | 数量 | |
| C_BPartner_ID | Search | N | 取引先 | ディメンション |
| M_Product_ID | Search | N | 品目 | ディメンション |
| C_Project_ID | TableDirect | N | プロジェクト | ディメンション |
| C_SalesRegion_ID | TableDirect | N | 販売地域 | ディメンション |
| C_Campaign_ID | TableDirect | N | 営業活動 | ディメンション |
| C_Activity_ID | TableDirect | N | アクティビティ | ディメンション |
| AD_OrgTrx_ID | Table | N | 取引組織 | ディメンション |
| C_SubAcct_ID | TableDirect | N | サブアカウント | |
| GL_Budget_ID | TableDirect | N | 予算 | 予算転記時 |
| User1_ID / User2_ID | Search | N | ユーザー1/2 | ユーザー定義ディメンション |
| UserElement1_ID / UserElement2_ID | ID | N | ユーザーエレメント1/2 |
ビジネスロジック
Section titled “ビジネスロジック”専用モデルクラスが無いため、保存時ロジック・伝票処理はありません。残高データの生成は各伝票の転記エンジン(Doc 系クラス)が Fact_Acct に書き込むことで行われ、本ウィンドウはその集計結果を参照するだけです。
拡張ポイント
Section titled “拡張ポイント”- 照会専用ビューのため、Model Validator / Callout の適用対象はありません(gw_column 上も callout 定義なし)
- 独自の残高分析が必要な場合は、
Fact_Acctを対象にした帳票(Jasper / Report Cube)やビューの追加で対応するのが安全です
関連プロセス
Section titled “関連プロセス”このウィンドウに紐づくプロセスボタンはありません。
関連ドキュメント
Section titled “関連ドキュメント”iDempiereカスタマイズのご相談
Section titled “iDempiereカスタマイズのご相談”会計残高のディメンション別分析やレポート自動化は、標準の会計ファクトを活かしたまま拡張できます。
As-Link株式会社では、OSGiプラグインによる安全なカスタマイズを提供しています。