iDempiere GL予算の使い方|会計 操作マニュアル・技術仕様
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📖 会計の全体像: 会計の全体図 も合わせてご覧ください。
GL予算は、総勘定元帳ベースの予算枠を定義するマスタです。ここで定義した予算に対して GL仕訳(転記タイプ=予算)で予算額を計上し、会計レポートで実績と対比させることで予実管理を行います。
📌 ポイント: このウィンドウで登録するのは予算の「入れ物」(名称とステータス)だけです。予算金額そのものは GL仕訳を転記タイプ「予算」で起票して積み上げます。
GL予算でできること
Section titled “GL予算でできること”- 予算の定義(年度予算・修正予算など複数バージョンの管理)
- プライマリ予算(既定の予算)の指定
- 予算ステータス(ドラフト/承認済)の管理
- GL仕訳(転記タイプ=予算)による予算金額の計上先
- 会計レポート(レポート列セット)での予算対実績比較
単一タブのシンプルなマスタです。
| タブ名 | テーブル | 項目数 | 役割 |
|---|---|---|---|
| GL予算 | GL_Budget | 約7項目 | 予算の定義(名称・プライマリ・ステータス) |
基本操作手順
Section titled “基本操作手順”graph TD
A["🚀 メニューから開く<br/>会計管理 > 会計設定 > GL予算"] --> B["➕ 新規で予算を定義<br/>(例: 2026年度予算)"]
B --> C["💾 保存"]
C --> D["📝 GL仕訳を作成<br/>転記タイプ=予算・予算を選択"]
D --> E["✅ 仕訳を完成<br/>(Fact_Acct に予算転記)"]
E --> F["📊 会計レポートで予実比較<br/>(レポート列セットで予算列を定義)"]
アクセス方法
Section titled “アクセス方法”メニューから「会計管理 > 会計設定 > GL予算」を開きます。
- ツールバーの「新規」ボタンをクリック
- 基本情報を入力:
- 名称: 予算名(例:
2026年度予算) - 説明: 予算の補足説明
- プライマリ: 既定予算とする場合にチェック
- 予算ステータス: ドラフト(初期値)/承認済 等
- 名称: 予算名(例:
- 「保存」をクリック
予算金額の計上
Section titled “予算金額の計上”- GL仕訳 を新規作成
- ヘッダの「転記タイプ」を「予算」に変更し、「予算」欄で本ウィンドウで定義した予算を選択
- 明細に勘定科目組合せと予算額を入力
- 伝票を「完成」すると、会計実績(Fact_Acct)に転記タイプ=予算のレコードが生成されます
💡 ヒント: 予算転記は実績転記と同じ Fact_Acct テーブルに転記タイプ違いで格納されるため、勘定科目・組織・期間など実績と同じディメンションで予実比較ができます。
項目リファレンス
Section titled “項目リファレンス”| 項目名 | 必須 | 型 | 説明 |
|---|---|---|---|
| 名称 | 必須 | 文字列 | 予算の名称 |
| 説明 | - | 文字列 | 補足説明 |
| プライマリ | 必須 | チェック | 既定予算かどうか |
| 予算ステータス | - | リスト | ドラフト(初期値 D)/承認状態 |
| 有効 | 必須 | チェック | 有効フラグ |
全項目の一覧は 画面リファレンス を参照してください。
よくある質問(FAQ)
Section titled “よくある質問(FAQ)”Q. 予算金額はこの画面のどこに入力しますか?
Section titled “Q. 予算金額はこの画面のどこに入力しますか?”この画面には金額項目はありません。予算金額は GL仕訳を「転記タイプ=予算」で起票して計上します。修正予算を管理したい場合は GL予算を複数作成し、仕訳側で使い分けます。
Q. 予算と実績の比較はどこで見られますか?
Section titled “Q. 予算と実績の比較はどこで見られますか?”会計レポートで行います。レポート列セット の列定義で「転記タイプ=予算」+対象の GL予算を指定した列と、実績列(転記タイプ=実績)を並べることで予実対比レポートを作成できます。
Q. 予算超過を止めることはできますか?
Section titled “Q. 予算超過を止めることはできますか?”GL予算単体は集計・比較用で、統制(発注や仕訳のブロック)は行いません。予算統制が必要な場合は 予算統制(Budget Control) を使用します。
- GL仕訳の使い方(予算転記の起票)
- 予算統制の使い方
- レポート列セットの使い方(予算比較列の定義)
- 会計レポートの使い方
- 画面リファレンス: GL予算
🛠 技術仕様(開発者向け)
GL予算は GL_Budget テーブルに格納されます。専用の M クラスは存在せず、生成クラス X_GL_Budget(233行)のみで管理される、ビジネスロジックを持たない純粋なマスタテーブルです。Document 型ではありません。
アーキテクチャ概要
Section titled “アーキテクチャ概要”classDiagram
class X_GL_Budget {
<<generated>>
+getName() String
+isPrimary() boolean
+getBudgetStatus() String
}
class PO {
<<abstract>>
}
X_GL_Budget --|> PO
X_GL_Budget --> Fact_Acct : PostingType=B で参照
X_GL_Budget --> PA_ReportColumn : 予算比較列で参照
パッケージ: org.compiere.model
ソースファイル: org.adempiere.base/src/org/compiere/model/X_GL_Budget.java(M クラスなし・生成クラスのみ)
関連DBテーブル
Section titled “関連DBテーブル”GL_Budget(GL予算)
Section titled “GL_Budget(GL予算)”| カラム名 | 型 | 必須 | 説明 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| GL_Budget_ID | ID | PK | 予算ID | 主キー |
| AD_Client_ID / AD_Org_ID | TableDirect | Y | クライアント/組織 | |
| Name | String(60) | Y | 名称 | |
| Description | String(255) | N | 説明 | |
| IsPrimary | YesNo | Y | プライマリ予算 | |
| BudgetStatus | List(1) | N | 予算ステータス | デフォルト D(ドラフト) |
| IsActive | YesNo | Y | 有効 | デフォルト Y |
参照される主なテーブル:
| テーブル | カラム | 用途 |
|---|---|---|
| Fact_Acct | GL_Budget_ID | 予算転記レコード(PostingType=B) |
| GL_JournalBatch / GL_Journal | GL_Budget_ID | 予算仕訳の予算指定 |
| PA_ReportColumn / PA_ReportLine | GL_Budget_ID | 会計レポートの予算列/行 |
ビジネスロジック
Section titled “ビジネスロジック”GL_Budget 自体に beforeSave/afterSave 等の独自ロジックはありません。予算の実体は以下の流れで生成されます。
flowchart LR
A[GL_Budget 定義] --> B[GL仕訳<br/>PostingType=B + GL_Budget_ID]
B --> C[伝票完成・転記]
C --> D[Fact_Acct<br/>PostingType=B]
D --> E[FinReport が<br/>予算列を集計]
拡張ポイント
Section titled “拡張ポイント”- Model Validator: 予算ステータスの遷移制御(承認済予算の変更禁止等)は
GL_BudgetへのTYPE_BEFORE_CHANGEバリデータで実装できます - 予算の統制的な利用(超過チェック)は標準の Budget Control(
GL_BudgetControl)を先に検討してください - このテーブルに標準の callout はありません
関連ドキュメント
Section titled “関連ドキュメント”iDempiereカスタマイズのご相談
Section titled “iDempiereカスタマイズのご相談”予算バージョン管理や承認ワークフロー連携など、予実管理の業務要件に合わせた拡張をコア改変なしで実装できます。
As-Link株式会社では、OSGiプラグインによる安全なカスタマイズを提供しています。